未来都市、深セン(中国)にいってきた
はじめに
こんにちは、橋本です。先週末に中国国内でも特に発展目覚ましい「深セン(中国のシリコンバレーとも呼ばれる)」に訪問してきましたので、諸々共有していきたいと思います。何発か続きます。
深センの発展
中国深センは40年程前までは人口わずか3万人の漁村でしたが、1980年に鄧小平の改革開放政策により中国初の経済特区に指定され市場を開放したことで急速な発展を遂げました。今や人口1400万人程(2018年末の東京都の人口が約1400万人弱なので同じ位)、市民の平均年齢は34歳(65歳以上人口が約2%)と中国で最も若い都市とのことです。
確かに街を見回しても若い人ばかりで何のしがらみもなく最新テクノロジーを使いこなしている、といった印象でした。大学等を卒業して5年以内に起業した場合に他の都市よりも多く補助金が支給されたりと、様々な政策により中国全土からやる気のある若者を惹きつけています。
95%以上が他所から移り住んできた人々で、気候も1年中あたたかく、緑の多い都市設計で、非常に住みやすそうに見えます。先週も25度くらいありましたので、日本からヒートテックとコートを着込んでいくと寒暖ギャップが大変ですw
参考:深セン市
キャッシュレス
インフラが未整備な状態から経済特区に指定され急発展し、若い人しかいませんので、何のしがらみもなく最新技術が入っていきます。いわゆるリープフロッグ現象です。特にキャッシュレスは日本と比較しても圧倒的に進んでいます。中国でも農村部ではまだキャッシュが強いようですが、都市部(深セン、北京、上海、広州等)ではほぼキャッシュレスだそうです。深センの若者は普段財布を持ち歩いていませんが、田舎に帰る際だけ財布を持つようですw
ただ一口にキャッシュレスと言っても中身が全然違います。キャッシュレス比率でいうと韓国が約9割、中国が約6割、日本が約2割というデータがありますが、例えばクレジットカード決済もキャッシュレスです。今回深センに行って体感したのはほぼAlipay、WeChatPayの2大QR決済と銀聯カード(クレジット/NFCカード)で、VISA、Master等の国際クレカも使えないケースが多いです。特に深センはWeChatの提供会社であるテンセントのお膝元ですので、WeChatPayを使っている人が多かったように感じます。
またある程度のグレードのホテルでは国際クレカが使えますが、同じ1部屋を借りるにも「クレカでは2000元だが、WeChatPayであれば1300元でOK」など700元(1万円以上)も差分を出していました。これが国策なのかは不明ですが、クレカを使わせない方向に明確にインセンティブが設計されています。ですので、現地人にとっては非常に便利ですが、旅行者にとっては必ずしもそうとは言えません。
旅行者のWeChatPay、Alipayのアカウント取得とチャージ
アカウント取得
今回は日本でアカウントを取得し、チャージも終えてから出国しました。アカウント取得自体は日本の携帯番号によるSMS認証と、国際クレカによるアクティベーションが可能です。その辺りは下記記事を参考に実施しました(サクサク簡単に登録できます)。
【2019年最新まとめ】日本人がAliPay(アリペイ/支付宝)を開設する方法
【2019年最新まとめ】日本人がWeChatPay(微信支付)を開設する方法
チャージ
問題はチャージです。選択肢としては、①中国国内の銀行口座を開設しその口座からチャージする、②現地人に自分のアカウントへ送金してもらいチャージする、③ポケットチェンジを使ってチャージする、の大きく3択です。
①は規制強化で旅行者にはできなくなったようです。出来たとしてもそもそもハードルが高いです。②は今回できるかと思い選択肢にいれていましたが結論できませんでした(規制強化で中国の銀行口座に紐付いている必要があります)。③のポケットチェンジが唯一残された方法です。実際に③でWeChatPayにチャージしていきましたが、Alipayへのチャージという選択肢はありませんでしたw
実際にポケットチェンジでWeChatPayにチャージしてみる
ポケットチェンジとは、
ポケットチェンジは空港や駅に設置された便利なマシン。
海外旅行で余った外国コインや外国紙幣を投入すると、
その場ですぐに、電子マネーやギフトコードに交換できます。日本人旅行者の余った外貨も、訪日外国人の余った日本円も。
もう、海外旅行で余ってしまう現金を心配する必要はありません。
・日本全国で30箇所に設置されています。設置場所
・10通貨に対応しています。対応通貨
・交換先はたくさんありますが、中国はWeChatとCtripの2択でAlipayはありません。交換先
成田空港には第2ターミナル3Fの出国フロア、61番ゲート前にありました。緑の端末がタリーズの向かいに設置されています。
使い方は簡単です。交換先を選択して、現金をいれて、出力されたレシートのQRコードをWeChatで読み込むだけです。はい、レシートが出てきました。
WeChatでQRコードを読み込んだら、名前、電話番号、パスポート番号を入力し、最後にSMS認証します。日本円3000円が162,27元に交換されてチャージされました。
今回は現地人からの送金チャージができると想定していたので、少額しかチャージせずに出国しましたが、もっと入れておくべきでしたw 現地では為す術なしです。
なんだか長くなってしまったので別記事に続きたいと思います!